2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

複雑系について(続き)

前回書いてから思い出したことを少し書きます。 複雑系の関心の対象を分かりやすく説明した例をいつか読んだんですが、曰く、火のついたタバコを灰皿に置いておくと煙が立ち上ります。最初は真上に上っていき、そのあとくるくるとおどるような動きをとったあ…

複雑系についていくつか

生兵法は怪我のもととは分かっていながら以下いくつか。最近はマスコミ的には下火になっていますが、一時、「複雑系」は一種のマジックワードでしたね。しかし、その実、「何となく難しいことをやっている」というイメージ以上のものはあまりなかったように…

純粋なるものの先鋭性とその対処

畏友、風観羽さんの最新エントリーはなかなかの力作です。一部引用すると、 ************************************* 『悩む力』の中核的な仮説は、『現代人の苦悩の多くは「近代」という時代とともにもたらされたもの…

惜しまれつつ?

世の中には、未完成・あるいは夭折したであることで残念がられているものや人物が結構ありますね。例えば、夏目漱石の「明暗」とかモーツァルトの「レクィエム」なんかがそうですね。人物では、坂本竜馬なんかが代表かもしれません。 しかし、文芸春秋の10…

しぐさ〜リモコン・電話

いまはさすがにいないでしょうが、ちょっと前まで、リモコンと言うと右手で何かつかむふりをしながら前後に動かすしぐさが結構ポピュラーでした。そう、鉄人28号のまねです(筆者の年がばれますな)。 また、電話の場合は、左手で受話器をもつふりをし、右…

国の底力〜きょうの料理とスタジオミュージシャン

最近、「冨田勲NHKテーマ音楽集」というCDを愛聴しています。新日本紀行とか現代の映像とか、懐かしいテーマが多く収録されているんですが、何といっても秀逸なのは、「きょうの料理」のそれですね。料理番組のテーマ曲としては、「キューピー3分クッキング…

男性の女性観について

こういう題名を見ると、何かジェンダー論かなんかかと思われるかもしれませんが、もっと卑近な話です。大学に入って気がついたんですが、女性に対する態度がそれまでの生活史に相当左右されているようですね。筆者の勝手なイメージでは、共学の高校の出身者…

改めて網羅的な知識の重要性について

昨日、トニー・ジャットの「ヨーロッパ戦後史」上下巻を読了しました。実は、取り組んでからほとんど丸4ヶ月かかってしまいました。主には2段組1000ページ以上の大著であり、また非常に内容が濃かったせいです。 しかし、実は、その間、他のものを読ま…

自己責任ということ

最近、ぐっちーポストで経済評論家の三原淳雄さんが、「自己責任なんて言葉があるのは日本だけだ。そもそも、責任は自己にあるに決まっている」と言う旨の発言をされていました。まあ、そうかも知れません。しかし、なぜ日本にそのような言葉があり、それが…