2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

子供にこそ最高のものを

子供だましなんていう言葉がありますが、子供をだますのは罪ですよ。昔の夜店なんか、それこそ子供だましのオンパレードでしたが、翌朝見たときのみすぼらしさには悲しいものがありましたね。まあ、そんな体験を積み重ねることによって、成長していくものか…

料理人さん

筆者のいるところには、幸いなことに日本料理店があるのですが、ヨーロッパの、特に内陸部で日本料理を提供するのは本当に大変だと思います。 日本料理の場合、丼ものは別とすると、必要な素材が実に多いですね、例えば、わさびなんかその典型ですし、味噌と…

ヴロツワフという町

ポーランド南西部にヴロツワフ(Wroclaw)という、人口70万くらいの、ポーランドで4番目に大きい町があります。中東欧にありがちな、中心の広場が大きな、きれいな町ですが、これがなかなか複雑な歴史がありまして。この町、西部ポーランドがどこもそうで…

ドクターヘリの効用

筆者、少し前までヘリコプター運用の会社に関わっておりまして、そこで「ドクターヘリ」の効用について蒙を啓かされた経験があります。 ドクターヘリなるもの、空飛ぶ救急車と思っている向きもあろうかと思いますが、それが大違いなんですね。むしろ、空飛ぶ…

キッシンジャーの「外交」

今、年末に日本で買い込んだヘンリー・キッシンジャーの「外交」全2巻を読んでいます。やっと、上巻を読み終えましたが、監訳者の岡崎久彦氏が、最初の予定では半年で終わるはずだった訳が2年かかったと述懐しているように、かなり歯ごたえがあり、しかも…

組織とモニュメント

虎は死して皮を残し、人は死して名を残すとは古人の言葉です。ある医学読み物には、人が残すのは骨だとは書いてありましたが(それほど不朽性があるようです)。 それはともかく、同じように、組織体もいろいろ残したがるようで。まず思い浮かぶのは建物です…

自民党政治の終わり

野中尚人氏の「自民党政治の終わり」を一気に読みました。なかなかの本です。 以下、発見を。まず、なんと言っても、自民党と官僚の「癒着」が、国会の弱さからではなく、強すぎることから来ているという点です。日本国憲法では、国会の独立性が欧米諸国に比…

人種差別

欧米に暮らしていて、どうしても感じてしまうのが、人種偏見というやつです。でも、国や地域によって、その様相はいろいろのように感じます。まず、アメリカです。筆者、アメリカの中西部はミシガン州に暮らしたことがありますが、ここはアメリカの平均とい…

通貨価値

最近のように通貨の価値が激変すると、貨幣の価値というか金銭感覚がおかしくなってきますね。 丁度、一昨年くらいに、ロンドンの地下鉄が初乗り1000円ということでかなり騒がれましたが、あれって、ポンドが250円くらいの状態でした。今は、半額近く…

退却

クラウゼヴィッツの戦争論を改めて読んでいて思ったのは、「退却の恐怖」ですね。つまり、曰く、せめぎ合いの最中の損害は大したことはない。しかし、一旦退却に入ると、兵員も資源も多大の損害を蒙ること必至ということです。 まあ、そうなんでしょうね。退…

地球外生命はどこにいる

スレンドラ・ヴァーマという科学ジャーナリストの「ゆかいな理科年表」はなかなか秀逸な本です。科学ガ進歩するいろいろな瞬間を切り取って描写した読みものですが、その中のエピソードの一つに、エンリコ・フェルミが、「地球外生命が存在するのなら、なぜ…