2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

改めて「格差」を考える

日本では選挙が終わり、風景が大きく変わったようですね。実は当地でも日本のテレビが見られるので、開票速報を昼下がりに楽しんでおりました。さて、今後の政治の中で、改めて格差の問題が取り上げられるように思います。確かに、今の日本の社会の中で、不…

組織の不随意筋を随意筋に

その昔、合唱をやっていたことは前にも書いたと思いますが、ここではベルカント唱法を習うわけです。これがほとんどヨガでしてね。とにかく、余計な力を抜くんです。でも、難しいですよ。歌を歌うわけですから、どうしても力を入れなければ不可能ですよね。…

強制収容所さまざま

今回のドイツ旅行で、3ヶ所強制収容所を訪れました。ミュンヘン近郊のダッハウ、ハノーファー近郊のベルゲン・ベルゼン、ハンブルク近郊のノイエンガンメです。 ダッハウは、まあ、非常にオーソドックスな展示でしたね。昔のバラックは一部復元されていただ…

歴史上のワーカホリック

ホーエンツォレルン家の故地に19世紀に再建というか、プロシアの国家としてのコンセプトを体現するものとして建てられたホーエンツォレルン城については、前にも書きましたが、そこではさまざまな君主が顕彰されていました。中でも、フリードリヒ大王こと…

ワーグナーと映画音楽

ドイツを旅しながら、ワーグナーの音楽をたっぷり聴いていました。ほんと、不思議なほどワーグナーがぴったりくるんですよ。それにしても、現代音楽はワーグナーに源を発していると言われています。例えば、「トリスタンとイゾルデ」の、調性がはてしなく変…

ドイツにおける戦災について

ドイツを旅するにあたって、心しなければならないのは、ひょっとしたら再建ではないかということです。 日本の場合、空襲を受けた都市は、大抵は全く新しい形に生まれ変わっていますね。 しかし、ドイツの場合、昔のとおりに再建するんですね。しかも、結構…

ドイツの自動車博物館

ドイツ回りの中で、自動車博物館を4つ訪問しました。 始めは、ミュンヘンのBMW博物館です。ここは、ミュンヘンの町の中心から少し離れたところにある、BMWの本社地区にあるんですが、本社自体が円筒を4つ束ねたような、通称四気筒という変わった高層ビルで…

政治システムの「生命力」

さて、昨日はドイツ帝国の「勢い」について書きましたが、このような勢いって、国自体の存亡とは別なところで生命力を持っているように思います。 ドイツの例では、確かに第一次大戦に敗れてカイゼルは亡命し、国は共和国になりましたが、「世界に冠たるドイ…

建築による政治

前回、ホーエンツォレルン城のありようについて、示威ではないかと書きましたが、今度は中部ドイツのゴスラーに行って、さらにその感を強くしました。 ここは、神聖ローマ帝国を建てたオットー大帝のブロンズの王座があり、それを見にいったんですが、それは…

城さまざま

ドイツでは、ニュルンベルクのカイザーブルクに始まり、ミュンヘン郊外のニンフェンブルク、中心地にあるレジデンツ、ルートヴィヒ2世の3つの城プラスワン(ヘレンキームゼー、リンダーホーフ、ノイシュバンシュタイン+ホーエンシュバンガウ)、ホーエン…

政治家の孤独

夏休みを利用して、ドイツを回っております。本日は、ベルヒテスガーデンという、ザルツブルクからほど近い景勝地におります。この場所、ご存知の方も多いと思いますが、ヒトラーの山荘があったところです。実は、この山荘、今でもありましてな、さっき行っ…