2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

歴史の中の近江商人

筆者、ビジネスマンで作る近江商人の研究会に名を連ねております。もっとも、地理的な関係で現在はもちろん幽霊会員ですが。 近江商人の代表としては、高島屋とか大丸とか伊藤忠なんかがあげられますね。 この近江商人、「買い手良し、世間良し、売り手良し…

東と西(その1)ひらがな的世界と漢字的世界

日本を東と西で分ける論をよく見聞きします。亡くなった網野善彦先生なんかもそのような論者でしたね。 この視点、あまり固定的に考えるのは危険でしょうが、いろいろ面白い議論が可能です。 その一つが、言葉です。東の場合は子音的で漢語的世界、西はより…

道路工事

ヨーロッパを車で走っていると、道路工事にもお国ぶりが表れます。 ドイツなんかは、高速道路の片側工事の場合なんか、よく反対の片側3車線をむりやり2車線ずつにしますね。各車線はもう本当に狭くて、走っていて怖いくらいです。人によっては、スピードを…

軍服 ドイツとアメリカ

第二次大戦中の軍服では、何といってもドイツ軍の人気が高いかと思います。 詰襟とか、独特の形の鉄帽など、一目でドイツ軍と分かりますし、将校の服装など、その態度とあいまってなんとも言えない緊張感を感じます。 それに比べると、アメリカ軍の軍服はほ…

間の悪い話

その1) 昔、テレビの日曜洋画劇場かなんかで「ガンジー」をやっていました。非暴力に徹したガンジーが最後に凶弾に倒れ、テロップとともに静かに映画が終わります。解説者もさすがにしんみりと、ガンジーの偉大さと暴力への怒りを込めたコメントで締めます…

人間という「壊れた」存在

やや旧聞に属しますが、日経ビジネス8月10日号の編集長インタビューには、はっとさせられました。話者は零鳥類学者の島泰三氏です。 氏は、安田講堂籠城の経験や、戦後の団塊世代にとっての親世代の優秀者が多く戦死し、十分な指導を受けられなかったなど…

製造業の本質

筆者、現在ある製造会社に奉職しております。販売は別な法人が担当しているため、ある意味製造業の本質に迫るような気分がしております。一番感じるのは、製造現場の不安定性ですね。まず、設備は実によく故障します。一つ一つの機械では、それほどの故障率…

衛兵交代

ヨーロッパの王宮につきものなのは、いわゆる衛兵交代です。どこでも、観光の目玉ですね。 しかし、ここにもいろいろなお国振りが現れています。北欧では、デンマーク・ノルウェイ・スウェーデンの三王国それぞれに衛兵交代がありますが、ノルウェイはごく小…

ヨーロッパも夏は結構暑くなるんですが、不思議なことに、飲みものに本当に氷を使うことが少ないんですよ。 いや、別に冷たいものを忌避しているわけじゃないとは思います。ビールはちゃんと冷えていますし。しかし、飛行機のサービスでもまず氷はないですね…

「悪評」と町おこし

今回の旅行で、強制収容所を3箇所訪問しましたが、最初のダッハウ収容所は、ミュンヘン郊外のごく普通の町にあります。実際には、ダッハウの町の中心は少しはずれてはいますが、依然家並みの中にあります。駐車場に車を停め、収容所跡に行こうとすると、大…