2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

雪斎殿の40年周期説と我慢のしどころ

政治学者である雪斎こと桜井淳東洋学園大学准教授のブログは欠かさずチェックしていますが、少し前の「2045年へ・・・」は秀逸でした。http://sessai.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-9ca6.html氏は、いわゆる近代日本盛衰四十年説を引用しながら、…

戦艦武蔵

年末に一時帰国しまして、その際、両親のもとにも顔を出しました。で、何冊か本ももらってきたんですが、その一つが吉村昭の「戦艦武蔵」で、帰りの飛行機の中で読んでしまいました。 実は、少し前にこちらで見ていたTV番組の中で、ドキュメンタリーの秀作と…

文藝春秋というもの

今月もまた文藝春秋が届きました。 いつも思うんですが、この雑誌、ここだけ昭和から時間が止まったような錯覚に陥らせてくれます。 まず、追憶ものが非常に多い。それもほとんどは昭和の時代が対象です。 それから、軍隊関係の記事も欠かしていません。「日…

原典にあたることの重要性

今月号の文藝春秋の佐藤優氏の「古典でしか世界は読めない」第1回「『ヂパング』をめぐる認識ギャップ」は秀逸でした。 論のキモは、マルコ・ポーロの「東方見聞録」の日本に関する記事で、わが国では、「日本は黄金の国である」と書いてあるとしか知られて…

彫刻的絵画

年末、日本に一時帰国する際に、フランクフルトで時間があったので、シュテーデル美術館に行ってきました。丁度、ボッティチェリ展をやっていたんですが、勉強になりましたね。ヨーロッパの美術館は、王侯のコレクションがルーツのところがほとんどであるた…

坂の上の雲について

NHKの「坂の上の雲」を見ていますが、やればできるじゃないかという感じですね。「天地人」があまりにひどかったこともありましたが、とにかく造りが丁寧で好感が持てます。いや、俳優陣については天地人も熱演ではあったと思います。特に松方弘樹の家康なん…

何でも知っているバカ

その昔、内田百輭が「何でも知っているバカがいる」と言ったそうな。筆者、この言葉を聞くと、ぎくっとしてしまいます。自分で言うのはおこがましいですが、結構広く興味を持っている方であると自負しています。しかし、それが何になるのかと言われると難し…