バカと利口

書くことがあるときのみ書こうというのが、このブログの方針だったんですが、やはりだんだん書かなければと言う気分になってきますね、ブログと言うやつ。面白いのは、何か書こうとすると出てくるもんですね。

さて、日本では、一種のバカブームのようですね。実際、日本にいたときにヘキサゴンがブレイクしかけていましたし、昨日もこちらでプレッシャークイズなんかジャパンチャンネルで見ていまして。

不思議なのは、知識がない=バカ、逆に知識がある=頭がいいという前提で番組が作られているんですね。確かに、傾向としてそういう部分はあるかもしれませんが、それは結果であって、知識がない頭のいい人や、知識が豊富なバカはいくらでもいますね。ですから、「こんなことも知らないのでバカかも知れない」という推測は成り立ちますが、即バカとは言えないでしょう。特に、タレントとして生き残っていける人なら、ある種の能力が備わっているはずですから。実際、会社内で仕事をしていると、いわゆる学歴(というか学校歴)と仕事の能力に大きな相関がないのは感じているところです。

しかし。

知的エリートとういうか、ある程度の地位の人ならば、知っているべき最低線ってありますよね。実はこの間、あるグループで話をしていて、アメリカの南北戦争でどちらが勝ったのか、と言う話になりましてね。大方は若い人だったんですが、驚くほど知らない。中には旧帝大や東京外語大(英米ですよ)がいたのに、彼らも知らない。日本の教養教育の崩壊を目の当たりにした思いでしたね。
もちろん、彼らは自分の若いころとは違った分野での知識・経験があるのかもしれない。自分を振り返ってみても、古い日本人の常識を知らないとさんざん言われてきました。でもねぇ。今のような(最近は相当怪しいですが)アングロサクソン優位の世界では、アメリ南北戦争の勝敗を知らないというのは、それこそ「バカ」と思われてしまうように感じます。別に、難読漢字を知らなくてもいいから、南北戦争の帰趨くらい知っていてほしいものです。

ところで、あなたはご存知ですか??