金融再編に思う

筆者これでも学生時代に経営財務、いわば現在の金融工学の走りのようなものを学んでおりました。いろいろな理論がありまして、その中には、後にノーベル賞を受賞したものもいくつかありました。
でもねえ、そうした理論でもって当時の日本の株式市場を分析しようとしても、どうしても非合理なんですね。経済合理性ではとても説明できないレベルにある。その時思いましたね、経済は合理的思考の集積ではなく、つまるところ心理学の領域に属するのだと。
いや、一人ひとりは合理的な選択をしてはいるんですよ。まだ上がりそうだからさらに買うというような。でもこれって、限られた合理性ですね。
しかし、考えてみたら、未来の予想は、人口動態を別とすれば基本的に当たらないものではあります。ですから、完全な合理性はありえず、どうしても感情的な部分が残ります。そうした感情の集積のことを「景気」という訳でしょうね。また、経済活動が感情的であるからこそ、バブルとか組織の暴走なんかがおこるんでしょう。

では、今の「気分」とは?