都会と地方

筆者、一応、都会地の出身です。で、就職してこのかた、おもに地方で過ごしています。

都会と地方の差で感じるのは、人間に対する感じ方です。
というのは、就職後、しばらくして実家に戻ったときに、すっかり雑踏が苦手になっていたんですね。都会にいたときは、雑踏における人間は、まあ一種の風景ですよ。一人ひとりの人間というよりも、マスとしか感じていませんでした。一種の自己防衛作用でしょうね。
しかし、地方にいくと人間の密度が圧倒的に低いので、どうしても一人ひとりを情報として処理するようになる。こうした認識の仕方で都会地にくると、雑踏の一人ひとりを無意識のうちに情報処理しようとしてしまい、非常に疲れるんですね。まあ、往復をするうちに、スイッチするすべを身に着けはしましたが。

まあ、これは良し悪しではありません。しかし、都会生活というもの、感覚を摩滅させる作用があるのは事実のようです。