国際化度のリトマス試験紙

人それぞれ、人、あるいは組織を評価する基準を持っているかと思いますが、筆者もいくつかあります。今日は「国際度」を計るリトマス試験紙のいくつかを。

まず、町の略称をどう呼ぶか。ロスアンジェルスを大半の日本人は「ロス」なんて言いますが、アメリカ人的には「LA(エルエー)」しかありません。同じく、サンフランシスコは「シスコ」ではなく、「サンフラン」ですね。シスコと呼ぶのは、大阪のシリアルメーカーが頭にあるんでしょうかね。それにしても、奇怪な感じがしています。

あと、何と言ってもテーブルマナーです。食事って、人間が動物に帰るイベントなんで、生理的な嫌悪感が一番出やすいんですね。ですから、少なくとも、相手の嫌悪感に触れないことが不可欠になります。
西洋式では、口から出るものと肘に尽きますね。口から出るもの、つまり、スープを吸う音とか咳とかゲップとか種を出すとか。面白いのは、鼻をかむのは全く良いようなんです。日本人には多少違和感は残りますがね。また、食事中、肘をつくのもタブーですね。まあ、これは日本でも一緒でしょうが、たまにいるんですよね、肘をつきながらお茶碗を持つ人が。

また、歯並びは特にアメリカ・西欧では重要ですね。ある階層以上では、およそ乱杭歯が見られない。しっかり歯列矯正をしている。乱杭歯そのものが低階層を表わす部分があります。その点、日本人はまだまだ鈍感ですね。決して美容ではないですよ。親の責任とも言えるでしょう。

最近は、喫煙の有無も相当な影響があります。西欧はそれほどでもないようですが、米国ではスモーカーというだけで、エリートとは見なされないムードがあります。いや、分煙とかでなく吸うこと自体がだめなんですよ。肥満と一緒ですね。そういえば、アメリカでは低所得層の肥満が実に多かったなー。

まあ、表層的ではありますし、上記の条件を満たさないと本当の国際人と言えないとは限りませんが、少なくともある程度の指標にはなるはずです。