アニメソングの偉大さ

先日、こちらの現地社員と日本人社員で業務上の合宿をしました。夜は酒盛りになったんですが、現地社員、次から次に歌を歌う。で、日本人にも振られたんですが、どうにも困りまして。昔、合唱をやっていたころなら、いくらでも出てきましたが、一般の日本人の間で高歌放吟する曲がすぐに見つかりませんでしてね。カラオケなんかでいろいろ歌っていますが、考えたら皆で歌う経験って、最近はなかなか無いんですね。

ところが、誰かの発案で「鉄腕アトム」を歌ったら、その後はアニメソングばかり出るわ出るわ。おかげで楽しい夜になりました。

考えたら、アニメソング、政治性はないし、同世代なら絶対知っているし、かつ大声で歌うのにも適している。また、子供時分の楽しい思い出にもつながっている。こんなに盛り上がる歌はないですね。

これ、昔なら軍歌なんでしょう。筆者の父が、もう30年位前、アメリカで同じようなシチュエーションになり、軍歌を歌いだしたら止まらなくなり、同席したアメリカ人がたまげたとか。日頃おとなしい日本人がどうしたことかと。

ところで、筆者が夢想するのは、今から20年後、多国籍の飲み会で出席者が、「ポケモン」や「トトロ」を皆で歌う姿です。かんべえ殿が書いているように、ポケモンで初めて子供時代の思い出を世界中の子供たちが共有するようになっています。そうした思い出を飲み会で確認する。素晴らしいことです。何よりの世界への貢献ですね。