地球外生命はどこにいる

スレンドラ・ヴァーマという科学ジャーナリストの「ゆかいな理科年表」はなかなか秀逸な本です。科学ガ進歩するいろいろな瞬間を切り取って描写した読みものですが、その中のエピソードの一つに、エンリコ・フェルミが、「地球外生命が存在するのなら、なぜいまここに来ていないのだ?」と挑発したというものがあります。いろいろな答えがありまして。
(まじめ派):生命の発生するしくみは複雑で、地球人は進化のトップグループにあるのではないか?つまり、まだ地球に来る段階に達していないのでは?<生物学者エルンスト・マイヤー>
(まじめ派その2):恒星と恒星の距離が離れすぎていて、宇宙旅行が不可能なのでは?<天文学者カール・セーガン
(奇想派)地球は銀河系の知的生命が作った動物園で、彼らは遠くから観察しているのさ<天文学者ジョン・ボール>
(ユーモア派)宇宙には存在している知的生命はあまりに知的過ぎて地球になど来る気にならないのだ<SF作家アーサー・C・クラーク
楽天派)きっと明日来るんだよ<天文学者フランク・ドレーク>

みなさん、いろいろな人生観がほの見えて興味深いですね。筆者からは、「実は来ているんだけど、わからないようにしている」という回答案を提供しておきましょうか。