子供にこそ最高のものを

子供だましなんていう言葉がありますが、子供をだますのは罪ですよ。

昔の夜店なんか、それこそ子供だましのオンパレードでしたが、翌朝見たときのみすぼらしさには悲しいものがありましたね。まあ、そんな体験を積み重ねることによって、成長していくものかもしれませんが。

逆に、子供のときに気にとめていなかったものが、本当は凄いものであったということを発見したときの幸福感ったらないですね。

筆者、実は今、ウルトラセブンの劇中音楽集を聴きながらこの文章を打っているんですが、なかなかのものですよ。ウルトラQウルトラマンの音楽が、ビッグバンドジャズだったのに比べ、ウルトラセブンは完全にクラシックの世界で、作曲者の冬木透氏は後に国立音大の先生になったはずです。それだけに聴き応えがありますね。

また、筆者、明治村の帝国ホテルに入った瞬間、子供の頃の記憶が蘇りまして。父親が外資系会社に勤めていた関係で、一緒についていったんでしょうね。その時にもらったリグレイのスペアミントガムがなんともいえず、「外国」の香りがしたのをまざまざと思い出しました。そうした場数を踏ませてもらったことの幸福をしみじみとかみしめたものです。

今の子供が幸福だと思うのは、ポケモンの存在ですね。ポケモンは、実は何をとっても一流ですよ。例えば声優なんか、ピカチュウのせりふが、声優があまりに優秀で、「ピカチュウ」というだけで表現できてしまうため、せりふが無くなったのだとか。その他、音楽なんかもすばらしい。

ポケモンで育った子供たちが、自分たちの子供時代の豊かさを実感したときの幸福感を考えると、今から本当に楽しみです。楽観的過ぎと思われるかもしれませんが、これこそ「至誠天に通ず」ではないかと思います。少なくとも、変な公共投資よりもずっと効果が高いと思いませんか?