イースター

当地ヨーロッパは、ただいまイースターウィークエンドにあります。そのため、筆者も3連休の小旅行を楽しんでおります。
よく分からないのは、なぜか、毎年の日にちというか月まで違うんですね。昨年は3月だったんですが、今年は4月なんですな。
イースターの時期は、気候も良くなってくるし、旅行には格好なんですが、行き先には注意が必要です。まず、ドイツとかオーストリアなんかは全くだめですね。店はおろか、観光地スポットやレストランまでやっていません。だいたい、ドイツは毎日曜日に店が閉まります。反対に、チェコなんかはどこ吹く風で、普段の週末となんら変わりませんね。というわけで、今年はチェコにおります。

昨年は、ポーランドワルシャワに行っておりましたが、ここはチェコとドイツの中間というところでしょうか。まあ、店は閉まっていますが、レストランや観光スポットはそこそこ開いているという状態で。何より興味深かったのは、行く先々の教会で、キリストの復活の展示があることでした。それも、古典的な絵の展示から、現代芸術風のものまでありましてね。また、どこの教会も人々の長蛇の列が続いていまして、最初は何か分からなかったんですが、何と懺悔をするのに並んでいたというわけです。こりゃ時間がかかりますわな。
どうもイースター、日本の正月に近い感覚があります。「新春」ということですね。懺悔も初詣に当たると思えば理解もしやすいところです。

ところで、復活祭には卵がつきもので、もちろん、復活の象徴なんでしょうが、例の色を塗ったゆで卵が配られます。いい年をした人々が嬉々としてかごをぶらさげて歩いているのを見ると、思わず微苦笑を誘われますね。筆者、キリスト教の幼稚園だったので、ゆで卵をもらいましたし、アメリカに居たときも、主に子供のイベントだったような気がしていましたが、ここでは全員参加型のようです。
ところで、そういう関係で、この時期店には異様な数の卵が並ぶんですが、これってよく考えると変ですよね。何しろ生き物相手で、急に生産量が増えるわけないですので、きっと少し前から備蓄しておいたに違いありません。とすると、普段より確実に鮮度は落ちるわけで、なんだか復活祭にはふさわしくないような感じがしてしまいます。

最後は身もふたもない話になりましたが、イースター一つとっても、非キリスト教徒には興味は尽きませんね。