フランクフルト

今月は日本に帰国していた関係で、更新をだいぶさぼってしまっています。まあ、無理のない範囲と言う方針ですのでご寛恕ください。
さて、帰国の際に、フランクフルト空港で相当な待ち時間があったので、町に出てみましたが、非常に勉強になりましたね。

簡単に言えば、戦災の凄まじさです。町の中心たる大聖堂も市庁舎も、すべて再建でまさにまっさらです。ここには、ドイツ国民議会が19世紀に開かれたパウルス教会なんかもあるんですが、これなんか、昔の面影を全く残さない再建で、びっくりしました。

また、フランクフルトには、ユダヤ人墓地が残されていますが、これを囲むコンクリート塀には、ナチスに殺されたユダヤ人1万人のネームプレートがびっしりとはめ込まれています。アルファベット順なので、アンネ・フランクや姉のマルゴットのプレートも発見できました。
実は、ヨーロッパの結構多くの町に、旧ユダヤ人のモニュメントがあります。それぞれ、いろいろな形で告発しているんですが、ここのもなかなかの衝撃でした。

フランクフルトはご存知の通り、金融の町で、例のユーロのオブジェで有名なヨーロッパ中央銀行もあるんですが、そうした繁栄よりも、町の負の記憶が心に残った途中下車でした。