ヨーロッパも夏は結構暑くなるんですが、不思議なことに、飲みものに本当に氷を使うことが少ないんですよ。
いや、別に冷たいものを忌避しているわけじゃないとは思います。ビールはちゃんと冷えていますし。しかし、飛行機のサービスでもまず氷はないですね。これがアメリカであれば、絶対に山盛りの氷が来るところですが。
ただ、アメリカの氷の使い方は、ヨーロッパ人から見ると乱暴に見えるのかもしれません。例えば、ウィスキーのオン・ザ・ロックなど、イギリス人からすれば野蛮の極みでしょうね。基本は生でやるべきということでしょう。
ただ、これは乾燥度の違いかもしれません。まあ、アメリカといっても広いですが、一般的には非常に乾燥していますね。ものが湿気るということはまずなく、むしろ葉巻などは乾燥の方を心配します。氷入りの飲料も基本的に水滴がつかないんですよ。そのため、日本から持っていった家具がだいぶだめになりました。
一方、日本の湿気はもう言うに及ばずです。でも、この日本では氷は非常によく使われます。ちなみに、日本の製氷技術はもの凄いものがあるらしく、各国のキャビンアテンダントはしばしば日本の氷(ロックアイス)をおみやげに買って帰るそうです。
ヨーロッパは、まあその中間でしょうかね。また、冷涼な気候のところが多いので、単に冷やすだけでも十分なのかも知れません。
日本人はよく、「欧米」と十把ひとからげにしますが、実は相当な違いがありますよ、