2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

スロヴァキア紀行(その1)

この間、少し長めの休みがあったので、3泊4日でスロヴァキアに行ってきました。スロヴァキアというとどんなイメージがありますか?きっと、チェコと一緒だった国くらいじゃないでしょうか。しかも、旧のチェコスロヴァキアのイメージのもとになっている、…

ハプスブルクの残光

それにしても、久しぶりのウィーンでした、実は前回の訪問から22年もたっていたんですよ。しかし、基本的には何も変わっていませんでした。まあ、観光で食べている町の性格からして、しょうがないんでしょう。相変わらず、18〜19世紀のマリア・テレジ…

「代役」論

この週末を利用して、本当に久しぶりにウィーンへ行ってきました。といっても、土曜日の午後に着いて、少し見物した後は、その夜の国立歌劇場と日曜昼のウィーン・フィルのコンサートを聴いただけで終わりでしたが。この、本日日曜のコンサート、本当は小澤…

ペスト記念塔に思う

ヨーロッパを旅していて、よく目にするのが「ペスト記念塔」です。大抵、市の中心の広場などに建てられているんですが、結構グロテスクな格好のものも多くあります。 このペスト、今で言うパンデミックです。中世後期からヨーロッパ全体に蔓延して、一時は人…

ジェンダー論

厚生労働省の局長の逮捕もあいまって、筆者の周りでジェンダー論がわきあがっています。というのは、報道のなかで「女性局長」と強調されており、働く女性の憤慨を誘っているんです。「女性」は関係ないんじゃないか、何で「女性」を強調されるのかというこ…

ハンドルネームについて

「ヨーロッパ象」というハンドルネームについて、お問い合わせのような反応がありましたので、少しだけ。まず、自分が象が好きであるということですね。子供のときは特にそうでもなかったんですが、大人になって生き方を考えるときに、一つの理想形の象徴の…

ものづくり議論に思う

風観羽さんのブログから伝って大西宏さんとか中谷教授の議論を読みまして、筆者も考えさせられるところ大です。何しろ、筆者、毎日菜っ葉服を着て製造現場にどっぷり漬かっているものですから。まず、「ものづくり」が日本人のDNAに根ざすわけではないという…

測量と言うもの

突然、測量と思われるかもしれませんが、筆者、測量士補の資格を持っていまして。一時期、測量を業の一つとする会社に出向していた際に、興味を覚えて勉強してみた結果と言うわけです。一般の方は、測量というと望遠鏡のような装置と赤白の棒を持った作業者…

ヴァン・クライバーン

辻井伸行さんがヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝したニュースが大きく取り上げられているようです。最近のクラシック音楽の底辺の広がりを感じるとともに、氏が全盲であったこともニュースヴァリューを高めているんでしょう。この点について…

どうでもいい「お」のはなし

当地では、時々半分ボランティア気分で、会社の通訳さんたちと日本語勉強会をやっていますが、毎回実感するのは、日本語のニュアンスの微妙さというか危険性です。 中でも難しいのは敬語であり、とりわけ、「お」の使い方は難物の一つです。「お」というのは…

名前のヴァリエーション

筆者、アメリカに駐在していたときに、ニックネームをもらっていました。筆者だけでなく、日本人はほぼ全員持っていましたね。 実際、無いと非常に不便なんですよ。というのは、日本人の名前はアメリカ人にすっと入っていかない、あるいは覚えられないようで…

RiskとDanger

風観羽さんの宣伝のおかげで、たくさんの方においでいただいているようで、お礼申し上げます。さて、日本ではリスクのことを「危険」、あるいは「災害発生の可能性」と捉えている人が結構いるようですが、もう少し奥の深い構造があるようです。 いつか、航空…

品質産業とクレーム産業

世の中のビジネスにはいろいろな切り口があるんですが、「品質産業」と「クレーム産業」という区分も可能ではないかと思います。 といっても、何のことか分からないと思いますが。 この言葉を聞いたのは、住宅産業に携わっている友人からでした。住宅も大手…